ホップについて(その1)

ビールの原料の1つで、ビール独特の風味をつくる「ホップ」について説明します。

ホップはつる科の多年草です。ホップの独特の香りと苦味はビールにとっては欠かせません。また、ホップはバクテリアの繁殖を防ぐという効果があります。

ホップの歴史

ホップがビールに使われだしたのは今から1000年以上前のことです。しかし、ビールに欠かせない存在となったのはここ150年ほどになります。ホップが欠かせないものになったのは、殺菌力と保存力にあります。
冷蔵庫のなかった時代はビールがすっぱくなったりダメになることがよくありました。それがホップを混ぜることによりビールの品質を安定させることができるようになりました。

ホップの他にも、保存効果をもったハーブはありました。スプルース、ジンジャー、グラウンドアイビー、スィートメリー、タンジー、セイジ、ヨモギ、ヤチヤナギなどがビールによく使われたそうです。その中からホップが人気となったのは、香りだけでなく育成のしやすさや粘り強さなどの理由が挙げられるようです。また研究が進むにつれ、ホップにはこの他にもさまざまな効用があることが判明しました。例えば、ホップをウォートに加えると余分なタンパク質が凝固するので、これを取り除くことができ、これによりビールの透明度を増すことができます。また、ホップを使用しないビールは甘みが強く、粘性があり、ノドに絡まるような感じがあるのですが、ホップの仕様によってキレがよくなり、さわやかな味にすることができました。

ホップの需要が増し、その特質に対する要求が高まるにつれて、品種改良による新しい製品がどんどん生み出されていきました。病気に強く、長持ちし、苦味成分も多く、輸出用に加工しやすいものが開発されていきました。

ホップは世界中で栽培できますが、現在の主な産地としてはドイツ、南イングランド、南オーストラリア、タスマニア、アメリカのワシントン州などがあります。日本では富良野産が有名です。手作りビールに利用するホップの形には

  • ホップの花を丸ごと固めたもの
  • 小粒のペレット状に加工したもの
  • エキスだけを取り出したもの
  • ホップオイル

の4つの形があります。

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