ホップについて(その2)

(その1はこちらから)

ホップと自家製ビール

ビールにおけるホップの役割を理解するには、「ホップは花である」ということを認識しておくことが大事です。ビールにホップを添加する段階はいくつかあります。その段階によってできあがるビールも変わってきます。ホップはビールの原料のなかでもその使われ方が特に微妙で、手作りビールの味や風味に対してとても影響力があります。

栽培されているホップには多くの種類があり、取れた年や地域によって特徴も様々です。その様々なホップからビールが生み出されます。どのホップを選ぶのかは、求める苦味の強さ、風味、芳香といった要素から考えて決めます。

ホップは植物なの腐ります。特に熱と酸素がホップにとって大敵のため、採取したらすぐに乾燥してパッケージングし劣化を防ぎます。熱と酸素がホップに良くないことには理由があります。ホップの苦味や風味はホップの花に含まれているオイルや「レズン」と呼ばれる樹脂から生まれます。これらは「ルプリン」という小さなカプセルに入っており酸化や腐敗から守られます。しかしある程度時間が経つと熱や酸素の影響を受け劣化してしまいます。一般に植物の腐敗は酸化によって起こります。それを防ぐためには密閉した冷暗所に保存するのが好ましいとされています。良いホップは良いビールを作ることに繋がるので、こういったことに気をつける必要があります。

土地土地でビールの味が違うのは、使われているホップの影響が大きいです。例えばワシントン州や南イングランドでは苦いビールが人気ですが、両方ともホップの有数な産地でありホップをふんだんに利用できることが関係しています。またピルスナービールの原型であるピルスナーウルケルを産んだチェコでは、個性の強い「ザーツホップ」が栽培されています。これがピルスナービールの特徴づけの大きな役割であることは間違いありません。

要するにホップには様々な種類があり、どのホップを使っているかによってビールの風味が大きく変わってきます。ビールの好みも人それぞれなので、苦いビールが好きな人もいればホップの弱いマイルドな味が好きな人もいます。といわけホップ好きのブルワーを「ホップヘッド」と呼ぶことがあります。とにかくホップにはいろんな種類があるので、手作りビールを楽しむには様々なホップを試してみて、自分の好みを探してみてください。それが手作りビールの醍醐味なのだから!

beer